昭和六十年一月三十日 九十八刷
昭和六十三年八月二十五日 百七刷
新潮社 新潮文庫 178ページ
定価220円
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解説は、竹西寛子、三島由紀夫。
川端康成の小説を、たぶん初めて読みました。
「伊豆の踊子」「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の四篇。
「伊豆の踊子」
情景描写はいいと思いましたが、なんだかよくわかりませんでした。
「温泉宿」
この本は、本好きの子なら中学生くらいで、あるいは小学生でも読む子がいるかもしれない。もし私が小中学生の時にこれを読んだら、何が何だかわからなかったと思います。
「抒情歌」
かつて自分を捨てた、今は死者となった恋人に語りかけています。「温泉宿」に登場する女性たちとはまったく違う暮らしぶりの女性です。少し精神世界系なのが面白いと思いました。
昔の聖者達にいたしましても、近頃の心霊学者達にいたしましても、人間の霊魂のことを考えました人達は、たいてい人間の魂ばかりを尊んで、ほかの動物や植物をさげすんでおります。人間は何千年もかかって、人間と自然界の万物とをいろいろな意味で区別しようとする方へばかり、盲滅法に歩いて来たのであります。
そのひとりよがりの空しい歩みが、今になって人間の魂をこんなに寂しくしたのではありませんでしょうか。
いつかまた人間は、もと来たこの道を逆にひきかえして行くようになるかもしれないのであります。
私も、人間と人間以外の動物や植物の間には、何の違いもないと思っています。その点で、この小説の語り手の考えには同意します。
「禽獣」
主人公は小鳥や犬を飼っているけれども、動物たちを本当に大事にしているかは疑わしい。
全体として、なんだかよくわからないという印象の本でした。自分の読解力のなさが情けない……。
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