子供の頃読んでいた学習雑誌に「気温が体温より高いって、どんな感じ?」「そういう時は、だれかとだきあっていた方が涼しいかもネ!」というようなことが書かれていたのを覚えている。そこには、上半身裸のカトちゃんケンちゃんが抱き合っている姿を描いた漫画が添えられていた。
その当時は、気温が体温より高いだなんて、私は一生経験することがないのだろうと思っていた。予想は外れた。
そういう日が年に一回、二回くらいならば耐えられるのだが……。あるいは夜、涼しくなってくれれば……。あるいは湿度が低ければ、もうちょっと過ごしやすいのだろうに。
エアコンの室外機から出る熱風が気温上昇を促進してしまいそうなので、家に一人でいる時はなるべくエアコンなしで過ごすようにしていた。しかし、昨年あたりから命の危険を感じるようになったので、我慢せずエアコンを使うようになった。ごめんなさい!
世の中には賢い子供がいるもので、このような論文を見つけた。
「エアコンの室外機の熱風を冷風に!!」~ぼくの家の温暖化対策
http://gakusyu.shizuoka-c.ed.jp/science/ronnbunshu/041019.pdf
何か疑問を持ったら、計測して検証し、改善策を考えることが大切なのだ。しかし、私の頭はもう回らない。老化のためか、温暖化のためか。後者のせいだと思いたいのだが……。
数年前に縁あって、初めてイギリスに行った。それ以来、バーミンガムにたびたび行くのだが、そこは夏は暑すぎず、冬は寒すぎない。ああいうところだと一年中脳みそがフル回転しそうだ。脳みそがフル回転すると、いろんなことを考えられる。その結果が産業革命で、産業革命の結果が今の地球温暖化につながるのだと考えると、もう何がいいのか悪いのかわからなくなってくる。
人間は必要なものを必要な分だけ得たら、あとは何もしないでおとなしくしているのが、地球のためにも自分のためにも、一番よいのではなかろうか。

マンハッタナーズ 扇子 「よい眠り」
猫は、夏には涼しい場所を、冬には暖かい場所をよく知っている。こんな扇子を眺めていたら、絶望的な気分も少しは和らぎそうだ。