一度しかない十代の時に、もうちょっとお洋服や髪型に興味を持っていればよかったと今になって思う。でも当時は(今も?)、おしゃれって私には縁のないことだと思っていたのだった。
それでも『so-en』は時々買っていて、一重仕立てのジャケットを作ったりしたっけ。おしゃれに興味ないのにピンクハウスには憧れがあって、『so-en』に掲載されていた金子功デザインのジャンパースカートを作りかけて、裏地をつけるところで挫折してそのまま放り出したのはよくない思い出。
学研の『ムー』には、不思議な話がたくさん載っていた。幽霊、UFOと宇宙人、いまだに解明されない歴史や数学の謎など。
その中でも私が好きだったのは、ファチマの聖母とヨハネの黙示録の話だった。
2015年に初めてポルトガルにあるファチマに行って、聖母マリアがその上に現れたという木の前に立ってみた。今ここに聖母マリアが現れますようにと願ってみたが、何も起こらなかった。
ヨハネの黙示録の中で私の興味をひいたのは「バビロンの大淫婦」と「獣の数字666」だった。
「バビロンの大淫婦」とは、ある場所のことではなかろうか、あそこかな、それとも別の場所かな、といろいろ想像してみたものだ。
「獣の数字」の刻印を押されていないものは、物を買うことも売ることもできないようになるのだという。
私が読んだ昔のムーの記事では、「獣の数字」とは商品についているバーコードのことではないだろうかと書かれていた。確かにどのバーコードにも、「6」を表す棒が3本配置されているのである。なるほど……。
ここ数年、「獣の数字」とはスマホのことなのでは?と私は疑っていた。いまやすべての人々がスマホを持っているのが前提のような感じになっていて、スマホを持っていない私は今のところ生きるのに不自由ではないけれども、なんだか世間からつまはじきにされているように感じることが時々ある。スマホが生活に不可欠だというのなら、全員に配布すればいいのに。私はほしくないけど。
最近一つひらめいたことがあった。
「567」の「7」から1を引いてそれを「5」に足すと、「666」になる!
これは大変なことに気づいてしまった。それでさっそく夫にそのことを報告すると、
「それって、日本語のわかる人にしか通じない語呂合わせじゃん」
と言われてしまった。
そうか、そうだよね……。

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