2022年03月21日

上木 敬『破壊神マグちゃん 1』

浜辺で潮干狩りをしている少女。彼女は砂の中に、カッティングの施されたきれいな石を見つける。これは宝石!?と喜ぶ少女だったが、石の中から現れたのは、破壊神マグ=メヌエクだった。






流々(るる)という名前のこの少女から「マグちゃん」と呼ばれることになる破壊神。不思議な外見をしていて、ちょっと気持ち悪いのだが、見ているうちにだんだんかわいく思えてくる。一応「神」なので、とても偉そうなんだけど、納豆好きだったり、熱心に本を読んで知識を吸収したり(『寄生獣』という漫画にもこういう場面があったっけ)、流々ちゃんからもらったプロフィール帳(私が子供の頃は「サイン帳」と呼んでいたような記憶がある)を『破滅使徒血盟の書』と名付けたり、言動がほほえましくてでかわいいのだ。

流々ちゃんも無邪気でいながらしっかりしていて、とてもかわいい。

そして、最近の漫画なのにどこか懐かしさを感じる。私がこの漫画を読みながら思い出したのは『オバケのQ太郎』『ドラえもん』『寄生獣』、鬼太郎のお父さん。漫画や本をたくさん読んでいる人だったら、もっといろいろ連想するのかも? 子供の頃、うちにQちゃんが来ないかなあ、ドラえもんが来たらいいなあ(時折机の引き出しを開けて、ドラえもんが来ていないかどうか確認したものだ)と夢見たものだが、今は「うちにマグちゃんが来ないかなあ」と思っている。

さて、流々ちゃんのことを「ニンゲン」と呼ぶので、「名前くらい覚えてよ」と言われたマグちゃんは、こんなことを言う。

貴様は
虫ケラに敬意を
表するか?

我にとって
下等生物共(ニンゲンドモ)など
それと同じ事

(中略)

下等生物共(ニンゲンドモ)は
幾度もくだらぬ
同族争いを
繰り返すばかり

古来より
何も進歩せぬ
哀れな
下等生物よ


本当にね。おっしゃるとおりです。

ただし私は、虫に敬意を表すとまではいかないかもしれないけど、大事な存在だと思っています。子供の頃は、蠅たたきで蠅をたたきつぶし、てのひらで蚊をたたきつぶし、そういうことが平気でできていたけど、年をとったらできなくなった。



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posted by ごー at 18:21| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月15日

お米

先日、夫が買い物に行ってくれたのだが、お米の袋に穴があいてしまっていて、リュックサックの中が米粒だらけになっていた。

リュックの中の米粒を救出するのはまあいいとして、夫は床に落ちた米粒も回収しようとした。

私「床に落ちたのは拾わなくていいんじゃない?」
夫「どっちみち炊く前には洗うのだから、いいのだ」
私「納得」

床に散らばった米粒を拾うのを、私も手伝う。

ふと見ると、夫は自分の人差し指につばをつけ、その指を米粒に押し付けて回収しようとしていた。

私「頼むから、つばつけたのは捨ててください」
夫「だめか?」
私「だめです」

時々面倒くさいことはあるけれど、食べ物を大切にする人と結婚できて、私は幸せ者だと思う。でも私は夫を幸せにはしてあげられなかったなあ。ごめんね。

二十年近く前、お米に虫をわかせてしまったことがある。もにょもにょした虫と、羽根のある虫。私はびっくりして、すぐ母に電話をかけた。

私「おかあさん、お米の中に虫がいる!」
母「そんなのどうってことないわよ。水で洗えば虫だけ浮いてくるから」

言われたとおりにしてみると、虫と虫に喰われた米が浮いてきた。浮いてきたものを水ごと捨てる。それを何度か繰り返す。そして炊いたごはんは問題なく食べられた。最初に虫を発見した時は、これ全部捨てた方がいいのかなと思ったのだったが、そう思ってしまったことを恥じた。食べられるお米を捨ててはいけないと私は学んだ。

米という字を分析すればよー
八十八度の手がかかる


という歌がある。私はこれは「民謡」だと聞いていたけれど、実はそうではないみたい?

それはともかく、お米を作るのには大変な手間がかかるということが、この歌では述べられている。お米一粒だって無駄にしてはいけない。これはお米に限ったことではなく、すべての食べ物についてそう思う。

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ラベル:食べ物
posted by ごー at 16:49| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする