背中をまっすぐにするために、背中と服の間に物差しを入れてみたりしたけど、猫背が直ったようには思えませんでした。ある大人からは、「猫背になっているからおなかをへこませて!」と言われましたが、おなかをへこませたところで背中はまっすぐにはなりませんでした。「天井から糸で頭のてっぺんをつるされているような気持ちになればよい」と言う人もいましたが、想像力が欠如している私にはどういうことなのかがわからず、背中はまっすぐにはなりませんでした。
周りにいる姿勢のいい人たちを観察させてもらって、どうしたらあのようになるのかいろいろと試した結果、肩を開いてから(肩甲骨を寄せる)下げればいいのだと気づいたのは30歳近くになった頃でした。こんな簡単なことなのに、どうして誰も教えてくれなかったのかな、今まで人生損していたなと思いました。夫(←やや猫背)以外の人にもてたことがないのは、私が猫背だったせいかもしれません(←いや、それだけが原因ではないだろう)。
というわけで、姿勢改善法を発見した私ですが、今でも油断すると猫背になってしまいます。特に、座っている時。床に正座しても、椅子にすわっても、ずっと背中をまっすぐにしていると疲れてきて、背中が丸くなってきます。
座っているパンダはいつも猫背なのだから、猫背が自然な姿である人間もいるのかもしれない、そして私もその一人なのかもしれないと思ってみたりもしましたが、人間の猫背は見た目以外のところにも不具合を起こしそうです(呼吸が浅くなるとか、肩こりとか)。
姿勢のいい人が椅子にすわっている姿を見ると、骨盤がまっすぐ立っています。ああすればいいのかと真似をしてみますが、すぐに疲れてだらんとなってしまいます。難しい……。
今日は、子供の頃に「暮らしの手帖」という雑誌で見た、姿勢がよくなる北欧のバランスチェアがほしいなあと思いながら、通販サイトを見ていました。あれに座ったら、本当に姿勢がよくなるのかな?
バランスチェア発祥の地であるノルウェー製のものは、お高いうえにかなり場所をとりそうです。
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そんなことを思いながら、私は椅子の上でなぜか結跏趺坐の姿勢をとっていました。結跏趺坐というのは瞑想する時に推奨される、足を反対の脚の腿の上にのせるという、あの座り方です。
すると!
背中がまっすぐになっている!
しばらく結跏趺坐の状態でいたあとで、組んでいた足を外してみたところ、体が骨盤をまっすぐにすることを覚えたのか、骨盤は立ったままです。
これはいい発見をしました!
椅子に座っていて、猫背になってきたなと思ったら、結跏趺坐をすればいいのです。
瞑想する時に結跏趺坐が推奨されるのは、自然と姿勢がよくなるからかしらと一人で納得した次第です。
猫背で悩んでいる人にはぜひ試してほしいです。
しかし、人によっては結跏趺坐が難しい場合もあるので、無理はしないでください。その際はまずは片足をのせる半跏趺坐から始めてみてください。

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