結果として、Facebookからのメールはなかった。
おととい珍しく、「○○さんからメッセージが届いています」のメールが来たので、本当に久しぶりにFacebookを見にいった。
そしたら、既に何人かからメッセージが来ていた。半年前とか、一年前とか。それらについてはメールが来ていなかったのだけど、どうして? きっと失礼な人だと思われた。はずかしい。あわてて返事を書いた。
かつて自分が誰かにあてて書いたメッセージを見ていたら、「裁判」とか「弁護士」とかの言葉があった。
十年前……。私は裁判を起こそうとしていたのだった。医療ミスについて……。今から思うと、どこにそのような気力があったのかと不思議で仕方ない。無料の弁護士相談会に行ったりした。でも被害者本人や周りの人々にその気がなかったので、裁判を起こすのはあきらめたのだった。
保険会社に提出するための診断書をもらおうとしたら、「裁判用ですか?」と医者にきかれた、ということも私のメッセージには書かれていた。そんなこともあったのか……。裁判を起こされても仕方ないようなことをしたという自覚が、あれにはあったわけだ。
それだけのことをしておいて、障害者手帳のことなど何も教えてくれなかった。学生時代の先輩が障害者手帳を持っていたことを、あの時私が思い出さなかったら、周りの誰も障害者手帳のことなど思いつかなかったのかもしれない。身体障害者手帳には期限がないので、あの時交付してもらっておいて本当によかったと思う。
十年前の私は絶望していたけれど、それでも、いずれはすべてがよくなるのだろうと思っていた。でもそうはならなかったし、私にはもう夢も希望もない。

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ラベル:怒り