私の考えは、少なくとも自分に関しては、間違っていました。
知識や経験は人並みほどには増えていません。もちろん、昔の自分よりは増えています。でも、その多少なりとも増えた知識や経験のせいで生きるのがつらいです。
幼児の頃は、テレビのニュース番組を見てもちんぷんかんぷんでした。そもそも、ニュース番組などは、大人が見ている時に目に入るくらいのものです。
小学生になると、ニュース番組の内容が少しづつわかってきます。でも、自分とは関係ない、どこか遠くの人たちのことのように思っていました。
大人になると、ニュース番組の内容がわかってきます。
事故やよくない事件のニュースを見ると、とても苦しいです。子供の頃はまったく気にならなかったのに、今では知らない人の悲劇が自分のことのように私を襲ってきます。
これは知識や経験が増えたせいだと思います。
大事な誰かがいなくなったらどんなに辛いことか、住むところがなくなったら、食べるものがなかったら……。自分の、豊富とはいえない知識、経験から想像しても、どんなに大変なことかと思います。
そして、平和に暮らしている人々の生活を壊していく、人間とは呼びたくないものたちの存在が腹立たしいです。
子供の頃のように、何も考えずに目の前のことだけに集中できていた日々が懐かしいです。

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