2026年01月04日

読書記録 松谷みよ子、絵 司 修『ふたりのイーダ』

昭和51年7月20日 第1刷発行
昭和55年3月5日 第12刷発行
講談社 210ページ 定価880円






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有名な本なのだと思います。題名だけは知っていましたが、ヨーロッパが舞台で、生き別れになった双子の姉妹が再会する話だと思い込んでいました。私は『ふたりのロッテ』と混同していたようです。






小学校四年の直樹ともうすぐ三歳になる直樹の妹ゆう子は、母親が九州へ出張している間、花浦(実在するのか?)というところにある祖父母の家に預けられることになります。直樹の家族には、なぜか父親の存在が感じられません(死別? 離婚? 続編のあらすじによると、どうやら死別らしい)。

祖父母の家の近所を探索していた直樹は、歩きながらしゃべる「いす」に出会います。そのいすに導かれ、直樹は空き家になった洋館にたどりつくのでした。

直樹の妹のゆう子は、自分のことを「イーダ」と呼ぶのが気に入っているようなのですが、あのしゃべるいすはイーダという女の子が帰ってくるのを待っているのだと言うのです。そしてゆう子がイーダなのだと言うのです。しかし、ゆう子は直樹の妹です。では、いすが待っているイーダとは誰のことなのでしょうか。

最後の、謎が解けていく部分は面白かったのですが、そこに至るまでが退屈で、もし私が小学生だったら途中で読むのをやめていたかもしれません。

最後の「手紙」を読んで、↓この動画を思い出しました。あの時代に孤児になった子がどのくらいいたことか。

【戦後80年】 ロシアで生きた日本人女性の壮絶な人生…60年後、一枚の写真が奇跡を起こす「私を探して〜ロシアで育った日本人残留孤児〜」(2005年KBC制作)


しかし、手紙に、「わたしは女の赤ちゃんをうみましょう。そして、小さないすに、おすわりをさせましょう。」と書いているところに、うっすらと、いやかなりの恐怖を感じてしまいました。そんなことのために人を作り出して利用するなんて……。「もし、わたしに女の子がうまれたら」くらいの感じであれば、そんなに嫌悪感は感じないのだろうけれど、「わたしは女の赤ちゃんをうみましょう。」だからなあ……。あるいは、彼女にとってはそれはたぶんありえない未来かもしれないから、そう書いているのかもしれないけど。

戦争、何もいいことない。いや、いいことあるからやりたい人たちがいるのだけど。金儲けとかね。大掛かりな実験とかね。人生が有限であることを思えば、そんなことやっている場合ではないはずなんだけど。

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ラベル:読書記録
posted by ごー at 00:55| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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