1981年10月 第八刷
理論社 142ページ 定価800円
これはいい話なのだろうか?
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日常的に万引きを繰り返している小学六年生八人のグループ。私にはまったく理解できない理屈で、万引きを正当化するセイゾウ。
「チョコレートもラムネの玉もボールペンも、いつかだれかの持ち物になるんやろ。お金を持って買いにいくのをまってたら、わいら、ほかのやつに、チョコレートやボールペンをとられてしまうやないか。そんなん不公平や。わいらかて、チョコレート食う権利あるやろ」
何が不公平なのか、私にはさっぱりわかりません。
親の教育が悪かったわけではないようなのです。
ダボの母親の言葉。
「かあちゃんがいっしょうけんめい働いているのは、おまえをドロボーにするためか。え。人さまのものに手を出すような子にだけはなってくれるなと、かあちゃんはいつもいつも口がすっぽうなるくらいいうてたやろ」
自分たちには不似合いな額の現金を持っていることを学校の教師に見つかって没収された時、そのお金を持っている理由をグループのみんなが黙っていたのは、まったく大人のような気遣いで、これは偉いと思いましたけど。でも、悪気のない万引きは、私にはやっぱり理解できないのでした。
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