2026年01月28日

読書記録 山中 恒 作 赤星亮衛 絵『ふしぎなあの子』

一九七五年三月三一日第一刷発行
一九七九年四月二〇日第七刷発行
小峰書店 150ページ
定価980円

小学三年生の久保田クニオのクラスに「持田モモ子」という名の転校生がやってきます。転校初日から教室の天井裏を走り回るという不思議な子。同級生たちから「かいじゅう、モコモン」というあだ名をつけられたモモ子には、他の誰にもない特殊な能力があったのでした。






表紙の絵は……。

お正月にモコモンは祖母と一緒に、父のいる田舎に行くことになったのですが、モコモンはそれがいやでたまりません。そのことを知った担任の春川先生は、モコモンを正月休みの間預かることにします。

元日に先生が小さかった頃の着物を着せてもらって、ご機嫌なモコモン。同級生に着物姿を見てもらおうと出かけた先で、同級生たちと羽根つきをします。そして、羽根つきの羽根が隣の家の庭に入ってしまいました。

羽根を拾おうと、塀を乗り越えていったモコモン。そのモコモンを隣家のグレートデンが襲います。

先生の着物をぼろぼろにされてしまったモコモン。隣家の人たちが家の中から出てきます。モコモンはその家の人たちにおふろに入れてもらっただけでなく、その家のお嬢さんの着物を着せてもらったのでした。

そして隣家の門を出たところで、自動車に乗った二人組の男に誘拐されてしまいます。その家のお嬢さんだと勘違いされたのでした。表紙の絵は、誘拐されたモコモンがカラスたちに助けを求め、それに応じてカラスたちが集まってきたところなのです。

簡単に説明するつもりが、長くなってしまいました……。

学年に一人、いやクラスに一人は、こんな子がいたような気がするなあと懐かしく思い出しました。

最近の子供は、お正月に着物を着せてもらったり、羽根つきや凧揚げをやったりするのでしょうか。私は昭和の時代に小学生だったので、着物を着せてもらい、羽根つきも凧揚げもやったものです。その頃凧揚げをしていた広場には、今では住宅が建ち並んでいます。紙でできた和風の凧の他に、ビニールでできた「ゲイラカイト」というのも流行しました。紙の凧よりもよく飛ぶような気がしていました。

あの頃の私は、今日は昨日よりもよく、明日は今日よりもよいのだと、無邪気に信じていました。それは私が子供だったからでしょうか。それとも日本がそんな雰囲気に包まれていたのでしょうか。

今では、明日は今日よりも悪いに違いないという気持ちにしかなりません。これは、私の世界が終わりつつあるからでしょうか。せめて気持ちだけでも、子供の頃に戻りたいものです。

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ラベル:読書記録 懐古
posted by ごー at 17:55| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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