2026年03月28日

読書記録 夏井睦『傷は絶対消毒するな 生態系としての皮膚の科学』

推理小説のようで、歴史書のようで、いろいろな要素があって興味深い本でした。

題名からして驚き。「傷は絶対消毒するな」とは!

私は子供の頃、よく転んでいまして、膝小僧にはよく傷を作っていました。時々手のひらにも……。転んで血が出ると、赤チンを塗ったり、消毒薬をふきかけたり、大きめの傷には黄色い湿ったガーゼをあてて、その上を油紙で覆い、テープでとめていたりしました。傷は絶対に消毒しなければいけないと言われていました。

しばらくすると瘡蓋ができ、その瘡蓋の下で傷が治っていくのだと教えられていました。時々、まだ治っていないのに瘡蓋をはがしてしまって、また血が出てしまうということもありました。

この本によると、傷は消毒しなくていい、水洗いするだけでいいのだとか。そして乾燥させないこと。乾燥させないような素材で覆うと、その下で傷を治そうとする細胞が働き始めるのだという。今まで私がやっていたことは何だったのだ!






多くの人が長い期間にわたって信じていること、それよりも実はもっといい方法があるのかもしれない。医学だけではなく、いろいろな分野でそのようなことはあるのかもしれないのです。

この乾燥させない治療法は「湿潤療法」と呼ばれ、消毒薬などは不要で、安上がりなうえに効果的。瘡蓋ができなくても、きれいに傷が治るのだそうです。この方法がもっと前に発見されていたら、私の膝小僧は今よりきれいだったのかな?

そして、生物の不思議について考えさせられました。

私の頭ではこの本の内容をうまく説明できないので、「湿潤療法」に興味のある方にはぜひご自分で読んでほしいと思います。

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 悩み・苦しみ・迷いへ
にほんブログ村

ラベル:読書記録 懐古
posted by ごー at 00:04| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください