2026年08月16日

読書記録 佐々木倫子『代名詞の迷宮』

代名詞の迷宮
佐々木倫子
1987年2月25日 第1刷発行
白泉社 198ページ
定価360円






「忘却シリーズ」第三弾です。

「山田の猫」「代名詞の迷宮」「風の上 空の下」の三編。「山田の猫」と「代名詞の迷宮」が、黒田勝久くんが登場する忘却シリーズとなっています。

犬や猫が登場しますが、みんなかわいい。

人間の服装がおしゃれ。人のまわりに花が舞っていたりしますが、それも美しい。

もちろん内容も面白くて、小さな逸話の一つ一つにくすっと笑ってしまいます。

和服を普段着にしている人たちとか、手提げの学生鞄で登校する高校生とか、「大型間接税導入反対」とか、エレベーターボーイとか、昔を思い出して懐かしくなります。あの頃に戻りたい。

古い漫画の本は日の当たらないところにしまっていたのですが、それでも紙はなんとなく茶色くなり、シミもあります。電子書籍があったら買い直すのになあ……。

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posted by ごー at 23:26| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年08月14日

読書記録 佐々木倫子『家族の肖像』

家族の肖像
佐々木倫子
1985年12月25日 第1刷発行
白泉社
186ページ 定価360円






黒田勝久忘却シリーズの第二弾です。「家族の肖像」「魔の席」「君の名は」の三つが忘却シリーズ。他に「バレリーナ」「カルケット恐怖症」「佐々木倫子の趣味の講座 お裁縫」。

上流階級の人が登場するのが興味深いです。自分には縁のない世界なので。『動物のお医者さん』のハムテルの家も、上流階級っぽい家庭でお屋敷だったし、北海道には貴族(?)が多いのでしょうか。

「君の名は」では、勝久にロマンスが!?と思われたのですが、好きになってくれた女の子は人に与える印象がどうも薄いらしい。人の顔を覚えられない勝久とうまくいくのでしょうか……というお話。こんなにはっきりした顔立ちでさっぱりした髪型で、印象薄いということはないと思うのだけどなあ。私みたいに薄い顔だと、誰にも覚えてもらえなくても納得なんですけど。

「趣味の講座」も興味深かったです。というのも、私も編み物と人形作りに情熱を傾けていた時期がありましたので。私の作るものなんてたいしたことなくて、結局のところ「ゴミ作り」だったのですが。誰に見せるわけでもないのに、お金にするわけでもないのに(その逆にお金がかかる)、何かを作るのに夢中になれたというのは、結構幸せなことだったのかなと、今になると思います。夏用のジャケットも作ったなあ。昔は服の作り方が掲載されている雑誌が少なからずあったのです。懐かしいなあ。

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posted by ごー at 14:30| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年08月01日

読書記録 佐々木倫子『食卓の魔術師』

食卓の魔術師
佐々木倫子
1984年12月25日 第1刷発行
1986年1月15日 第5刷発行
白泉社
186ページ 定価360円






今から40年前、朝日新聞の書評欄で、この『食卓の魔術師』が紹介されていたのです。漫画が紹介されているのが珍しかったし、主人公の名前が私の弟の名前と似ていたので興味を持ち、本屋へ買いに行きました。

これがとても面白くて、それ以降、佐々木倫子さんの漫画は『動物のお医者さん』までは全部買いました。『動物のお医者さん』は単行本になるのが待ちきれず、『花とゆめ』を買って読んで、単行本になってからまた買って読むという具合でした。

この本に掲載されているのは「ちょっとだけハードボイルド」「コレクター」「食卓の魔術師」「エプロン・コンプレックス」「プラネタリウム通信」「佐々木倫子の趣味の講座 乗馬」です。最初の三つが黒田勝久を主人公にした「忘却シリーズ」。「エプロン・コンプレックス」は著者のデビュー作で、料理上手な男子大学生の苦悩を描いたもの。「プラネタリウム通信」は衣服製造販売会社に勤める女性が主人公です。

「忘却シリーズ」の主人公である黒田勝久は高校生で、三人兄弟の末っ子。勝久には人の顔を覚えられないという特徴があり、そのためにさまざまな面倒ごとが起こるのでした。私も人の顔を覚えられない、というより正確に言うと、眼鏡をかけていても自分の目に見えているものに自信が持てないので、勝久の気持ちはちょっとわかります。勝久の高校には戸川滋比古という生徒がいて、この人は過去に傷ついた経験から(傷つけたのは勝久だが、勝久本人はこのことに気づいていなかった)人間嫌いになってしまったのですが、私はこの人の気持ちもよくわかる。

しかし、何度読んでも面白い。

佐々木倫子の漫画は登場人物が着ている服もすてきで、私も将来はこんな服を着るのだ!と思ってましたが、私は美的センスもお金もないので、おしゃれな服とは縁のない人生でした。とほほ。

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ラベル:読書記録 漫画
posted by ごー at 23:55| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする