2026年04月03日

読書記録 みんなが知ってる世界おとぎ話6『親切といじわるの話』

みんなが知ってる世界おとぎ話6
親切といじわるの話
昭和43年8月10日 発行
昭和50年8月25日 29版
定価850円 89ページ
国際情報社






収録されているのは
「つると きつね」(イソップ)
「うまと ろば」(イソップ)
「いじわるな かえる」(フランス民話)
「おじぞうさんの め」(朝鮮民話)
「ほしの きんか」(グリム)
「かさじぞう」(日本民話)
「かみさまの おくりもの」(アメリカ民話)
以上、7つのお話です。

童話の中では、いじわるな人はのちによくない目にあい、親切な人はよい結果を得るわけですが、現実世界ではどうなのでしょうか。

「つると きつね」は、きつねがつるを家に招き、スープをごちそうする話なのですが、はたしてきつねは、つるに意地悪するつもりで誘ったのでしょうか。あるいはただ、気が利かないだけだったのでしょうか。私はわりと気が利かない方なので、人から意地悪だと思われているかもしれないと反省しました。

「ほしの きんか」は、困っている人たちに自分の持ち物をあげてしまう女の子の話なのですが、物をあげすぎて、最後はパンツ一丁になってしまいます。いくらなんでもそれはやりすぎだろうと思いました。

「かさじぞう」は有名なお話ですが、いつ読んでもいい話だなあ。この老夫婦のような人間になりたいものです。

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ラベル:読書記録
posted by ごー at 13:33| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月31日

読書記録 椋鳩十『マヤの一生』

1970年10月31日 第1刷発行
1981年5月20日 第40刷発行
大日本図書 97ページ
定価850円

挿絵 吉井 忠






語り手の家にいる、熊野犬のマヤ、猫のペル、鶏のピピ。そして三人の息子たち。彼らの日常が描かれているのが最初の三分の二。著者の描写が生き生きしていて、目の前に動物たちの姿が現れてくるようです。昭和の時代、それも戦前ともなれば、犬は番犬、猫はねずみとり、鶏は卵生産という役割のために飼われていたのだと私は勝手に思っていましたが、この家庭では動物たちが家族の一員として扱われています。

残りの三分の一は、あまり紹介したくない内容。そもそも、この本の内容は実話なのか、創作なのか、どうなのだろう。巻末にある鳥越信氏の文章には、

 この作品に描かれている事件は、おそらくほとんど事実に即したものと考えられます。


とあります。「ほとんど」ということは、「すべて」ではない? すべてが事実ではない方が、私の心は安心できるのですが。

毛皮のために犬を供出させられたという話はどこかで読んだか、あるいは聞いた覚えがありますが、「犬を飼っているのはぜいたくだ」という理由で殺処分されるなんてことが本当にあったのでしょうか。毛皮のため、というのも残酷なことですが、「ぜいたく」とは何なのでしょう。飼い主が自分の食べる分を削って、犬を養っているのかもしれないのに。

息子たちを失い、さらに犬まで失ったオキヌ婆さん(婆さんといっても、おそらく五十歳前後なんだろうなあ……)の話も、私は実話だとは思いたくありません。しかし、世の中には残酷な話がいくらでもありますし、平和な時代にもひどい事件はあるものですし、この話も実際にあったことなのかもしれません。

人間の都合で遠方から送られてきて、人間の都合で殺されたマヤ。人間というのはつくづく恐ろしい生き物です。そしてこの本を読んで涙する人も、牛、豚、鶏を食べることについては何も思わなかったりします。

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ラベル:読書記録
posted by ごー at 15:08| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2026年03月28日

読書記録 夏井睦『傷は絶対消毒するな 生態系としての皮膚の科学』

推理小説のようで、歴史書のようで、いろいろな要素があって興味深い本でした。

題名からして驚き。「傷は絶対消毒するな」とは!

私は子供の頃、よく転んでいまして、膝小僧にはよく傷を作っていました。時々手のひらにも……。転んで血が出ると、赤チンを塗ったり、消毒薬をふきかけたり、大きめの傷には黄色い湿ったガーゼをあてて、その上を油紙で覆い、テープでとめていたりしました。傷は絶対に消毒しなければいけないと言われていました。

しばらくすると瘡蓋ができ、その瘡蓋の下で傷が治っていくのだと教えられていました。時々、まだ治っていないのに瘡蓋をはがしてしまって、また血が出てしまうということもありました。

この本によると、傷は消毒しなくていい、水洗いするだけでいいのだとか。そして乾燥させないこと。乾燥させないような素材で覆うと、その下で傷を治そうとする細胞が働き始めるのだという。今まで私がやっていたことは何だったのだ!






多くの人が長い期間にわたって信じていること、それよりも実はもっといい方法があるのかもしれない。医学だけではなく、いろいろな分野でそのようなことはあるのかもしれないのです。

この乾燥させない治療法は「湿潤療法」と呼ばれ、消毒薬などは不要で、安上がりなうえに効果的。瘡蓋ができなくても、きれいに傷が治るのだそうです。この方法がもっと前に発見されていたら、私の膝小僧は今よりきれいだったのかな?

そして、生物の不思議について考えさせられました。

私の頭ではこの本の内容をうまく説明できないので、「湿潤療法」に興味のある方にはぜひご自分で読んでほしいと思います。

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ラベル:読書記録 懐古
posted by ごー at 00:04| Comment(0) | 読書記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする