2021年04月16日

『マルサの女』

有名な映画だけど、初めて見た。1987年公開。






子供の頃からテレビで見ていた人たちがたくさん出ていて、楽しくなってしまう。そして何人かの人はもうこの世にいないのだと気づいてさみしくなる。

内容は、税金を取りたい人と取られたくない人のたたかい。お金を取られないために、あんなこともこんなことも考えつくものかと圧倒された。

そもそも、税金が正しく使われているなら、脱税しようなんて思わないのでは? 払った税金が変なふうに使われていたら、払うのがいやになってしまうのは当たり前。税金が正しく使われていても脱税したいというのはただのけちん坊。しかし、誰もが納得のいくように税金が使われることは永遠にないのだろう。

この映画の中の1980年代の街並みは、今よりごちゃっとしているけれども、日本の風景という感じがした。最近は小ぎれいな建物が多いけど、ただ箱が置いてあるだけのように見えてしまう。仕事場の机の上にはパソコンがなく、黒電話が置かれている。携帯電話はショルダーバッグみたいな肩掛け。いろんなものが懐かしい。

もっと若いうちに、この映画見ておけばよかったかな。なぜ見たいと思わなかったのかといえば、なんだか内容が難しそうだし、この映画は監督が自分の妻を主役にしたくて作ったのでしょうとずっと思っていたから。でも実際に見てみると、難しいことはさておき面白くて目が離せず、宮本信子さんはとても魅力的で、この人以外にこの役はありえないと感じた。




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posted by ごー at 21:21| Comment(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月06日

映画『アイズ ワイド シャット』

 有名な映画だけど、初めて見た。1999年の映画。





アイズ ワイド シャット(字幕版) - Stanley Kubrick


 どこかで読んだあらすじから、退屈している夫婦が夫婦交換パーティー(アメリカ人は退屈しているので、こういうものがあるとかなんとか聞いたことがある。こわい……。)に参加する話だと思い込んでいたが、全然違った。想像していたより、はるかに恐ろしい内容だった。

 私はトム・クルーズには興味がなくて、世間では人気があるようなのが不思議だったけど、この映画を見て、なるほど人気があるのもわかるなあ、いい俳優だもの、と思った。妻の不用意な発言をきっかけにうじうじと悩み始める様子がとても気の毒だった。

 冒頭で、夫婦が風呂場で出かける支度をするのだが、その風呂場が意外と雑然としていて庶民のようだった。金持ちも相手にする医者という設定なのに、こんななのかと思ったのだが、この夫婦が出かけた先の屋敷の風呂場がものすごくて、ちょっとお金持ちの医者ではとても追いつけないような大富豪であるということが描かれる。う〜ん。あんな風呂場を持っている人が、この世にはいるのか……?

 仮面をつけてお金持ちたちがうんぬんというのは、森村誠一の小説でも読んだことがあったが、こういうのって実際にあるのかな、作家の想像なのかな、実際にはないのだと思いたいが。

 



 
 私はこの映画で描かれているようなことより、もっと大事なもの、大事な思いが、この世にはあるのだと思う。たとえば、ロシア映画の『Карп отмороженный』で描かれているようなものがその一つ。あるいは、ブラジル映画の『João, O Maestro』とか。この二つは、ここ数年間に見た映画の中で特に印象に残っているものなのだが、英語で作られていないというだけで世界的な話題にならない、なれないというのは、とても残念なことだ。

 でも、ロシア語、ポルトガル語を解する人は多いから、多くの人が見る可能性はある。もっと話者が少ない言語で作られたいい映画があったとしても、それを見る人はきっと少ない。世界はどれだけ英語に支配されていることかと思う……。


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ラベル:映画
posted by ごー at 19:57| Comment(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月04日

映画『トゥルーマン・ショー』

 有名な映画だけど、初めて見た。1998年の作品のわりには、登場人物たちの服装が上品で古風だ。

 世界が書き割りだという話は、特に目新しいものでもないのだが、これはさらにひどい世界。こんなことを考えついて映画にしてしまう人たちがいるというのに驚いたが、一方でいろいろと考えさせられる場面も多かった。幸せ、友情、広告……。


トゥルーマン・ショー (字幕版) - ピーター・ビジウ






 非常によく作られた架空世界なのに、同じ人をぐるぐる回らせることによって主人公に悟らせてしまうなんて、間抜けだ。基本的には喜劇映画ということなんだろう。

 私はアメリカにいた時、ここはこぎれいなところもこきたないところも、何か現実味がなくて書き割りみたいだなあと感じていた。長い間テレビや映画で見ていたものを実際に目にしたから、そんな感想を持ったのかもしれないけれど、当時はかなり気持ちが重かったのを覚えている。

 アメリカを出てからはそういうことを感じなくなっていたのだが、最近は日本にいるのに、だんだんと世界が書き割りのように思えてきた。風景が薄っぺらい、現実味が感じられない。トゥルーマンのようにがんばってがんばって、最後に壁に突き当たったら、そこには私のための階段と出口があるのかなあと、夢のようなことを思った。

ラベル:映画
posted by ごー at 17:29| Comment(0) | 映画の感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする